2014年12月16日火曜日

甘城ブリリアントパークは、珍しくアニメの方が面白い

いや原作も面白いですよ。

アニメ版のいいところ


舞台が遊園地ということで、マスコットや遊園地のアトラクションの描写はもちろん動画のほうがイイに決まっている。
制作は京都アニメーションだから、絵も美しい。観覧車とか「おお」という感じです。

アニメ版は原作をわかりやすくリライトしてあるので、のんびり見ていてもわかりやすくて楽しい。
エピソードを整理したり入れ替えてあって、ストーリーがストレートにわかります
アニメオリジナル部分もあるけど、原作者の賀東招二氏が全体の監修をしているので雰囲気にもストーリーにも破綻がないのがいい。

モッフルはじめとするスタッフと可児江くんの相互理解の過程とか、モッフルとの同志的な共犯的な関係とかは、アニメの方がじっくり描かれている。
原作だとそのあたりはエピソードでつないでいく感じ。
モッフルと可児江くんが夜のベンチで話しているシーンとかもいいですね。あそこは原作通りだとちょっと見ている方が忙しいかもね。

原作のいいところ


そう言いながら、アニメ見てから原作を読んだんですがね。
アニメは映像も美しいしストーリーもわかりやすいけど、原作もオススメ。

原作はキャラのモノローグが多いので、アニメではキャラの演技だけで表現している感情の部分がわかりやすいです。この辺りは表現方法の違いというものですが。

アニメはメインのストーリーだけで1クール終わってしまうのでカットされている部分が多いけど、マスコット3匹とバイト3人娘の話とか、周りのキャラを掘り下げた話がいい
2年めの試練はさらに厳しいので本筋も進めなくてはいけないけど、また他のキャスト、経理のお姉さんの話とか読みたいですね。

キャラクターがいい


主人公の可児江くんは一見なんでもできるチートキャラのはずなのに全然そう見えないのはなぜだろう。某お兄さまのような「あーはいはいさすがー」な雰囲気がないところが好感が持てます。
お友達いなかったりして情けないところも描かれてるし、徹夜で書類と格闘したりして頑張って仕事してるシーンが多いからか?
彼の複雑な家庭環境とか子役時代のことはテレビではあんまり描かれてないけど、原作でそういう部分を見ると、もっとチートキャラの印象はなくなる。

マスコット達は原作の方がゲスい。かなりひどい。サー・モッフルはマスコットの良心。
福山潤氏のトリケラトプスとイルカがかわいい。

Amazonすげえ


Amazonさんはすごいです。「甘木」と打っても「甘木ブリリアントパーク」を検索するところです。
もちろん検索結果として表示されるのは「甘城ブリリアントパーク」です。さすがです。

ラノベは Kindle 版がお値段的にオススメ。時価なのですが、紙より300円くらい安いときもある。スマホでも読める。

甘城ブリリアントパーク1 (富士見ファンタジア文庫)
B00CPEBF6W


あと富士見ファンタジアさんは最近〈ファンタジア文庫電子応援店限定版〉とかいってオマケページ付きの電子書籍を出しておられますが、通常版も欲しいです。
単価あげたいのはわかるんだけど、オマケ要らない客もいるのです。
データ削除するだけなんだし、やってくれないかなー。

甘城ブリリアントパーク5〈ファンタジア文庫電子応援店限定版〉 (富士見ファンタジア文庫)
B00OCF63MS